ピオフィオーレの晩鐘 感想&レビュー
ボン・ジョルノ!
今回は、2019年の夏に発売された『ピオフィオーレの晩鐘-ricordo-』。
ようやくプレイできる機会がありましたので、感想とレビューを書いていきたいと思います。
レビューはネタバレなし、感想は注意喚起後ネタバレありです。
評価:★★★★☆
キャラクター:★★★★★
サブキャラクター:★★★★☆
主人公:★★★★☆ (意思・主張 中)
シナリオ:★★★★☆
システム:★★★★☆
立ち絵・スチル:★★★★☆
BGM:★★★★★
主題歌:★★★★☆
プレイ時間:約38時間(共通1時間+個別5~7時間程度)
攻略順は、オトメイトさんの公式ブログを参考にニコラスタートで
ニコラ→楊→ダンテ→オルロック→ギルバート→final
攻略制限ありのため、初回はニコラかダンテ固定。
ギルバートも4人攻略後固定です。
ダンテスタートも可能ですが、個人的にはこの攻略順をおすすめします。
-=-=-=-=-=レビュー=-=-=-=-=-
良かった点
- シナリオの恋愛要素と推理サスペンスの絶妙なバランス
- 作りこまれたグッドエンドとバットエンド
- 丁寧な恋愛過程描写
- 場面に合ったBGM
- 美麗なグラフィック
惜しい点
- あくまで創作のマフィアもの(リアルを追求しているわけではない)
- メニューやステータスのデザインが、世界観にあっているものの見づらい
惜しいところ強いて言うならといった程度で、攻略対象から非攻略対象に至るまで、キャラクターの良さ。シナリオの良さ、音楽の良さ、グラフィックの良さ。
評判に違わぬ良作でした。胸を張っておすすめできます!
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では、以下ネタバレありの感想です。
-=-=-=-=-=感想-=-=-=-=-=-
攻略前→現実では関わると厄介なタイプだ…(褒めてる)
攻略後→ダンテ推し過激派??
お手本のようなイタリア男性のビジュアルと所作に、木村さんの声がマッチしすぎた……。こんな人に口説かれたらひとたまりもないわ…。こういう穏やかなキャラが拷問担当ってずるいよね。
あと、ピオフィを語る上で外せないのが、イタリア語のスラング。ダンテは使わないし、ギルバートも滅多に使わないのに、ニコラが一番使ってくるのがぶっ刺さりました。すき。ピオフィのせいでスラングばっか覚えました笑
この√はロベルトもなかなかの狂気で好きです。一体リリィちゃんとどんな関係が…と思ったらほぼ一目惚れだった、とか単純なところも好きです。
話をニコラに戻しますが、やっぱり彼の魅力は口が達者で嘘がうまくて、隠し事も得意なところですよね。褒めてます。すごく器用なのに、身近な人のことになるとすごく不器用で。とても魅力的なキャラクターでした。
エンドはベストよりバッドが好きです。「鍵の開いた鳥籠で…」という(恐らく)リリィちゃんの独白が印象に残ります。まさに二人の関係性を表してますね。
後日談は心臓がいくつあっても足りませんでした。現実で好きになったらめちゃくちゃ苦労しそうなタイプ。褒めてます。
楊 cv岡本信彦
攻略前→え、このビジュアルと性格で岡本さん…?
攻略後→歩く18禁。リリィちゃん大好き。ある意味わかりやすい。
岡本さん最高。本当に鳥肌ものです。このキャスティングしてくださったスタッフさんに、切実に貢がせてほしい。
彼の攻略を初めて個別√に入り、1枚目のスチルのシーンでまず度肝を抜かれました。冷静になった今なら、まあそうだよねってなるんですけど…。こいつかっ飛ばしてんな……という印象から始まりました笑
楊のリリィちゃん第一印象は、簡潔に言えば「おもしれー女」。退路を断つのがうますぎてずっとニヤニヤしてました。食事シーンのセクハラだけはまだ許してません笑
しかし楊のリリィちゃん溺愛っぷり。チャイナドレスを贈り、寝間着を贈り、本物のパンダを本国から掻っ攫ってこようとしたのを止められ、パンダのぬいぐるみをプレゼント。いやパンダって………(すき)。そういえば、グッドかバッドエンドでパンダがダンテに投げつけられてて笑いました。シリアスなのに絵面が可愛すぎる笑
また、散々えっちなキスをかましておいて、突然森で手をつないで歩く、みたいなことしてくるのがしんどい。海デートしてるのかわいい。泣き出すリリィちゃんに「な…」って呆気にとられるシーンも最高。 お前の感覚はつまらんか悪くないしかないんか?笑
バッドの空飛ぶ楊( )も無邪気でかわいい。 あとこの√で一番シナリオライターさんに感謝したのは、「楊に好きだの愛してるだの言わせないでくれて本当にありがとうございました……………」です笑
また、わたしは老鼠だけで小説一冊書けそうなくらい大好きですが、楊√は本当に老鼠の魅力がたくさんあって語り尽くせないです。ギルバート√やfinal√でも大活躍(?)し、楊はふざけ倒してましたね笑 楽しそうで何より。選択肢のもしかして改宗?と29歳のくだりはめちゃくちゃ笑いました。
ダンテ・ファルツォーネ cv石川界人
攻略前→やたらリリィちゃん気にかけてるね。好きなのかな。
攻略後→ファルツォーネのカポ(ばぶ)
ばぶと表現したことに対して、不快な感情を抱いた方がいたら申し訳ないです。いや、彼は頼りになるしかっこいいと思います。ただ、可愛すぎるんですよ…笑
このルートは開始早々、教会でドンパチ始まって笑いました。個人的にこの√のリリィちゃんが一番好きです。脱出を試みるリリィちゃんお転婆すぎない??って思ってたらダンテにも言われてました。かわいい。
小説とかのプレゼント、絶対ダンテだろうな~ってニヤニヤしてたら案の定ダンテからでしたね。優しい…。
バラ一輪プレゼントしてる時点で、もうこの二人結婚したかな??と思いました(すき)。なんていうかダンテ、ニコラほどじゃないんですけど、血縁や育った環境が似てることもあってか何気に結構イタリアンなところあるんですよね…笑
そしてこの√で一番おいしいのは、長期間に渡る同棲……!!過去エピから、リリィちゃんが作ってる料理つまみ食いしたりしたのかな…とか妄想が捗ります。ダンリリは夫婦。パスタ巻き続けたりソファドンしちゃうリリィちゃんが我が家にもほしい笑
鍵の乙女という付加価値があるからかな…って悩んでいるところ、リリィちゃんの気持ちがわかる分切なかったです。
ぜひ、メイドとしてジュリアにしごかれながら、将来ダンリリの赤ちゃんを抱かせてほしいと切に願います笑
オルロック cv豊永利行
攻略前→かわいいのにかっこいい…
攻略後→かわいいは武器。なんだやっぱり大天使か…。
いつも、何よりも誰よりもリリィちゃんを大切にするオルロック。何気ない会話のときはあどけなさがあるんですが、切迫した状況だとめちゃくちゃ頼りになる。
オルロック√の老鼠はかなり胸糞でしたね笑 これでこそ老鼠といった感じでした。楊がとくに舐めくさってるので、オルロックの可愛さが際立ちました。海老ごときに本気。
オルロックの前にダンテを攻略して幸せに浸っていたので、ダンテとオルロックのまさかの関係にすごく悲しくなりました。そしてダンテ、絶対リリィちゃんだけは殺そうとしないんですよね…ハァ…。
恋愛過程は、神の信託による鍵の乙女という存在への崇拝→恋愛へといった具合でしたが、愛を自覚していく過程がしんどい…。自分が生きる上で信じてきたものを全部否定しなければいけない、という展開に心臓が鉛のような重さになりました。誰も殺したくないのに、殺すことでしかリリィちゃんを守れない。
オルロックは戦闘的な意味を差し引いても、本当に強い子だったなぁと思います。オルリリは天使。
ギルバート・レッドフォード cv森久保祥太郎
攻略前→すき
攻略後→すきwwwwww
勢いと距離の詰め方がギルらしく、すごく楽しめました。オリヴァーさんとの掛け合いが好きで、スクショ撮りまくった√です。突然逆転裁判が始まるのも面白かった笑
初めから最後まで、ギルバートかっけぇ…しか言えない。間接キスだったりイヤリングだったり、やることは結構ベタなんですけど誠実だしスマートですごく絵になります。リリィちゃんがドレスを着る度に、これでもかと口説くギルがすき笑
あと、ギルバート√のリリィちゃんもすごくいい。ダンテ√はお転婆お茶目な女の子、って感じなんですが、こっちだと色気と度胸をまとった武将の奥って感じの凛とした女性なんですよね…すき……。特にカジノの「でも、ギルが勝つんでしょう?」には私も惚れました。
恋愛過程も丁寧でよかったです。ギルバートは自分の気持ちとリリィちゃんの気持ちを分かっていて、絶妙な加減で押してくる。リリィちゃんも初めは気がつかなかった自分の想いに気づいて、すごくスマートにすっと告げるんですよね…。ギルリリ最高…。
賭け事は強いくせに、ブリスコラのようなカードが弱いギルもよかったです。あのシーンダンテ散々馬鹿にされてて笑いました笑
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以上です!
ちなみにあまり触れてませんが、サブキャラもすごく魅力的でした。個人的に好きなのはリー、オリヴァー、双子です。
あとびっくりしたのが、最初にプレイしたニコラ√のロベルトから、ギルバート√やfinal√のロベルトの成長ぶり。続編ではぜひ彼のさらなる活躍に期待したいです!
待ち遠しい…笑
ありがとうございました。
ア・プレスト!